アメリカ時代の過去記事

2015年3月2日のブログ「お山の大将にならない環境」

家の傍の市営運動施設にて。平日の夜8時過ぎだというのに、バスケで汗を流している子供の多いこと多いこと。小さなレブロンやカイリーが沢山いた(靴のこと)。シュートを打ちに行ったけれど、スペースがない。

このジムにいくと、昼間だろうと夜だろうと必ずいる、10歳くらいの白人の男の子。お決まりの赤い上下の練習着と、ずば抜けて上手なハンドリングで、遠くからでもすぐに分かる。今日、彼は中学生か高校生のグループのゲームに混ざっていて、果敢に攻めていた。年上のマッチアップを得意のドリブルで抜き去り、ゴール付近で一回りも二回りも大きな相手に身体をぶつけて、体制を崩しながらも狙うシュートは、外した回数こそ多けれど、この先どんなプレイヤーになるのかワクワクさせるものがあった。

ゲームに参加していた年上の子供達のレベルは、お世辞にも高くはなかった。数年後には、あの10歳の子の足下にも及ばなくなるだろう。ただ、現時点では、同年代に相手がいない彼にとっては、歳の差から来る体格の違いだけでも、格好の練習相手になっていた。次のステージに進んでから壁に当たるのではなく、壁に当たるきっかけが日常的にある。

才能のあるプレイヤーが、お山の大将にならない環境。それがこの国のバスケの強さの底にあると改めて感じた。