器具・本の紹介

高品質マットレスとカスタムメイド枕のススメ

全ての人にとって、健康の基盤となるのが毎日の睡眠です。特にアスリートはトレーニングや練習による交感神経の興奮や、試合時のアドレナリン、人によってはカフェイン摂取、そして遠征先での宿泊など、その基盤を安定させることは容易ではありません。

僕がアメリカで接したプロアスリート達は、数時間の時差がある環境でアメリカ国内を飛び回り、就寝時間は試合・移動のスケジュールによって決められてしまうという過酷な状況の中でプレーしていました。ベストは不可能でも、出来る限りベターな睡眠環境の確保がパフォーマンス維持において最重要と言って過言ではない事は選手達も経験や体感覚で理解しており、特別な理由がない限り、トリートメントよりも睡眠を優先するように自然となっていました。チームとしては、毎シーズン睡眠の専門家を招いてのレクチャーを通して知識を得たり、必要に応じてSleep studyと呼ばれる分析を行うなど、様々なアプローチを試みて睡眠衛生(sleep hygiene)の向上に努めました。

その中で、手が届いていなかったものが、遠征に選手用のポータブルマットレスと枕を持っていく事です。(僕の記憶が正しければ)NBAは選手会との労使協定によって宿泊するホテルのグレードが決まっていますが、同じ5つ星と言えど、マットレスの固さや寝心地はホテルによって当然異なります。選手から要望する声が上がらなかったこともあり、柔らかいベッドで休めないのは、煎餅布団好きな僕個人の問題程度にしか捉えていませんでした。その上、チームが遠征に持っていく器具・用具は、シューズやユニフォーム、アクセサリー、それぞれの予備、メディカル器具など、膨大な量になります。特に1週間を超える長期遠征になると引越しどころの規模ではありません。そこに2mを超える大男達用のポータブルマットレスと枕が13‐15人分加わるのは中々の負担になっていたでしょう。が、それでも試みるべきだったと思います。

なぜ今になってそれを思うかというと、自分自身がクオリティの高いマットレス+カスタムメイド枕を使い始めて1週間、その違いに驚いているからです。

使用しているのは、昨シーズンから関わらせていただいているBリーグ滋賀レイクスターズのパートナーになっていただいた西川株式会社の[エアー]です(455周年を迎えた創業の地は、滋賀の近江八幡市!)。僕は上記のように固い布団が好きなので、「ハード」を選択。身体への当たりは柔らかいけれど沈み込まないフィット感覚は今まで使ったどのマットレスとも一線を画しており、起きた時のリセット感は、まさに「差が出るマットレス」を体感しています。計測して作っていただいた枕は、寝起きだけでなく、ルーティンにしている就寝前瞑想時の呼吸のしやすさにも違いを感じます。

身体が必要とする睡眠時間の確保が慢性的にできていないことは、「睡眠負債」の蓄積に繋がり、健康に深刻な悪影響を与えます。とはいえ、仕事や子育てなどで睡眠時間が限られている現実がある人もいるでしょう。睡眠時間の確保する工夫は続けつつ、その質を向上させることも大切です。就寝前のスマホ・タブレット使用を避けたり、ルーティンを決めたり、入浴、室温や湿度など、色々なアプローチが提唱されています。布団やマットレスと枕の質も是非、リストに加えて検討してみてください。違いに驚くのではないでしょうか。僕は驚きました。マットレスと枕には相性があるので、両方を同時に試すのがベスト、理想はカスタムメイドです。

【子どもにも】1日の40%以上を占める息子達の睡眠中に親がしてあげられる事は多くありませんが、布団とそれに合った枕の質は間違いなくその内の一つ。検討中です。(追記:使いはじめました)

https://shop.nishikawa1566.com/shop/default.aspx