伝える側
MK BRAND/FOUR COFFEE主催の企画に講師として招いていただき、地域の高校生を対象に講演とトレーニング実技を組み合わせて時間を共有させていただきました。伝えたエクササイズや行った動作は基本中の基本のものですが、それを習慣化して習得してもらえるよう、その背景や理由を堅苦しくなく、体感しながら理解してもらう事をゴールに構成した内容で行いました。
伝わる側
残りの滞在は、僕が学びに学ぶ番となりました。大人になってからの友人が育った環境を訪れ、少年時代の姿を想像しては、今まで感じた事のない感傷に浸りました。出会いに感謝している友人を育ててくれた環境と時間への感謝、とでもいうのでしょうか。
ハーリーという伝統的なボート競争の練習を見学させてもらおうと思ったら、息子も一緒に練習に混ぜてもらえることに。「あんた何者?」より「あんた誰の友達?」を大切にしている気がしました。老若男女の垣根の低さや皆の肩の力の抜け具合を潮風と一緒に感じながら、想像よりも遥かに近い海面と目の前に広がる大きな海原に目をやると、妙に納得。
凄腕漁師の漁船にも乗せていただきました。船を操るその背中や船上での一つ一つの所作から伝わってくる積み重ねてきた海人の知識・経験・技術は、息子達の船酔いで2時間弱に終わった中山家の初船釣りを、50㎝を超える大物を含む大漁にさせてくれました。僕も息子達も動画でしか見た事がなかった血抜きと神経締めを施した魚を船の上で鮮やかに捌いて下さり、上から醤油と酢(宮古島スタイル)をぶっかけて手づかみで頂きました。
釣った魚を実家で料理していただき、宮古島の伝統料理と一緒に振舞っていただきましたが、それも帰港してからその場で提案して下さった事でした。自分達で釣っていたら(釣れていたら)その色の鮮やかさに食べようとは思わなかった魚達は、素揚げや煮魚となり、その美味しさは感動モノ。新鮮なもずくの歯応えはシャキシャキとしていて、喉越しを楽しむものという認識が完全に覆りました。
これらの贅沢を極めた経験は、無計画で訪れた台風のような僕たちをホストがローカルなネットワークを駆使してアレンジしてくださったものです。面倒をみて頂いた身で差し出がましいのですが、全ての根底に宮古島への愛と、地元民だからこそ知る宮古島の素晴らしさへの誇りを感じました。
景色を眺めて、視界に映る自分のまつ毛に気付き、邪魔に思ったのも初めての経験でした。
最大に衝撃を受けた景色の写真は個人的に取っておくことにします。
美味しすぎて写真を撮り忘れましたが、雪塩アイスクリームは僕が今まで食べたアイスクリームのなかで断トツ1位の美味しさです。
これには家族全員が同意。
宮古島での濃い時間とリアルな経験は、僕らの心に深く刻み込まれました。
宮古島の子ども達に僕が提供できたものも、彼らの心に刻まれていてくれたらと思います。
MK BRAND & FOUR COFFEE
MK BRAND
“To keep thinking about one thing.
〜ひとつの事を想い続ける〜
MK BRANDの「MK」とは、宮古島の方言で”宮古島”を表す=”myahk(ミャーク)の略称です。
宮古島で生まれたオリジナルブランドのMKBRANDは、島の昔から残されている魅力を大切にしながら、新しい風で島の面白さ、素晴らしさを次の世代に残していくために誕生しました。
みなさんが想い続けることは何ですか?
MK BRANDではたったひとつのこの島の良さを、魅力を色んな形で伝えていきたいと思っています。” (HPより)
FOUR COFFEE
“FOURCOFFEEは、現役のプロバスケットボール選手である狩俣昌也が立ち上げたコーヒーブランド。
日々の生活にコーヒーでエナジーとリラックスと届けることをテーマに掲げる。
10年以上プロバスケットボール選手としてキャリアを過ごす中で、コーヒーを飲むことをルーティンとし、
そのコーヒーへのこだわりから、美味しいコーヒーをみんなにも飲んでほしいとの想いで立ち上げた。
“いつでも、どこでも“ 皆さんの生活の中に寄り添いながら、それぞれが前に進む為の一杯になる事を願って。” (HPより)