セミナー報告

「未来のアスリートに今伝えたいこと」@スポーツネットミーティング2020

先日京都で「未来のアスリートに今伝えたいこと」をテーマに開催された株式会社ブライトボディ主催のスポーツネットミーティング2020。講師として「健全なユースアスリート育成のためのスポーツ環境」という題で75分の講演と、その後のパネルディスカッションを担当させていただきました。

講演の導入として、僕がユースアスリートのスポーツ環境に関心を持つきっかけとなったNBAドラフト候補生のメディカルチェックの話や、子供のスポーツ離れを示す統計、そして報道されている指導者からの暴言・体罰の話から始めました。

その後は、ユーススポーツ環境を構成する要素から「子供・親・コーチ」の3つに焦点を当て、それぞれに関する調査・研究論文にLTADのコンセプトを交えながら話をすすめました。例えば、ジョージワシントン大学の研究報告によると、子供がスポーツをする理由は「楽しいから」で、子供によって81通りもの楽しさが定義されました。一方、子供がスポーツを辞めてしまう理由の一番の理由が「コーチや親からの非現実的な期待」です。子供達が楽しさを求めて始めたスポーツを、大人が理由で辞めてしまう状況は変えなければなりません。海外のデータですが、日本のユーススポーツ環境を省みる教材だと考えています。

↑このような話を、具体的なデータを交えながらお伝えしました。他にも、スポーツの早期専門化による怪我のリスク上昇を示したデータや、「ゴールデンエイジ」論に対する考察なども含めた75分間でした。

保護者、ユーススポーツコーチ、プロスポーツコーチ、アスレティックトレーナー、理学療法士など、様々なバックグラウンドを持つ方々が真剣に耳を傾けて下さいました。参加者の皆さま、株式会社ブライトボディの皆さま、ありがとうございました。

後日、「もっと多くの保護者とコーチ、そして子供本人達に知って欲しい内容です」というフィードバックを頂きました。それを受けて、2週間後に滋賀県南草津でセミナーを開催する事にしました。

内容: 上記のような同ミーティングで話をした内容を再編集したもの
対象: 保護者、ユーススポーツコーチ、同トピックに関心のある全ての人
日時: 2月1日(土)午前10-12時
場所: JR南草津駅 徒歩2分 (京都駅から電車で20分前後です)

明日には申し込みページを準備しようと思いますので、興味関心のある方は是非お越しください。