思い入れのある記事

なぜ滋賀県に?

ほぼ必ず聞かれる質問です。

出身?―静岡県出身です。
昔住んでた?―日本で住んだ事があったのは静岡と埼玉(学生時代)のみです。
仕事?―いえ、個人事業です。

では何で?となるわけです。

今回帰国するまで、滋賀県に足を踏み入れた事はありませんでした。では、なぜ縁もゆかりもない滋賀県に住む事にしたのか、という記事です。


(滋賀県観光協会HP https://www.biwako-visitors.jp/より)

アメリカを離れる事を決め、新天地を日本に、そして個人事業をすると決めてから、それこそ北は北海道から南は沖縄、地元の静岡、文化色の強い京都など、多くの土地を検討しました。が、決め手が見つからず、ダーツを投げた結果、滋賀県に決まったのです。となりそうでしたが、ダーツを投げるのは踏みとどまり、得られる情報からベストな土地を選ぶべく、以下の点においてリサーチを繰り返しました。

安全面

僕達がアメリカを去った理由の一つに、度重なる銃犯罪がありました。住んでいた地域のショッピングモールでも事件がありましたし、去年のラスベガス乱射事件の犯行現場は、僕がサマーリーグで仕事をした時にいつも泊まるホテルの階違いの部屋でした。
日本帰国にあたり、銃犯罪の代わりに一番の心配事となったのが、自然災害です。自然災害に関して、日本に安全な場所はないとまで言われますし、統計上一番安全な場所がこの先もそうである保証はどこにもありません。それでも、最善の手はデータからリスクの低い場所を探すことだと思い、候補地を絞りました。

自然が多い場所

ミシガンで生まれ、クリーブランド郊外で色とりどりの野鳥に囲まれながらのびのびと育った息子達にとって、大きな都市に住む事はストレスになると考えました。国が変わっても、彼らがのびのびと暮らせる自然が多い場所、というのは優先事項の一つでした。また、上記の環境で子育てをしてきた僕ら夫婦にとっても、似た環境で子育てを続けたいという思いがありました。

教育環境

学業面における教育環境が充実している所、ではなく、のんびりしている環境で子育てをしたいと思い、地域の小学校の教育方針や評判を考慮に入れました。幸い、長男が転入した学校はリサーチした通りのリラックスした雰囲気で、転入手続きの際に担当の先生から「適当に」「その都度」等の言葉が出るたびに嬉しく思いました。進学や進路に捉われず、夢中になれる事を見つけて育ってほしいと思います。

出生率の高さと子育て年代の多さ

子育てに関する行政サービスの需要が大きい事は、制度面での環境が整備されている、もしくは今後整備されていくだろうと考え、その地域の出生率や子育て年代の人口を調べました。出生率、年少人口割合(15歳未満の人口に占める割合)、自然人口増加率と平均年齢のデータを総合的に考慮していくと、滋賀県が頭一つ抜けてきました。

仕事のし易さ

いくら子育て環境が良くても、僕が家族を養えなければ本末転倒です。個人事業を展開する上で、提供するサービスの需要がある、または生まれやすい場所である事は重要です。滋賀の中でも大津草津エリアは、京都や大阪といった大きな都市からのアクセスが良く、地域外からも見込み顧客と潜在顧客が、そしてプロスポーツのチームが周囲に複数存在する事はアスリートの見込み・潜在顧客が期待できると考え、上記の他の要素と相まって、滋賀県が頭二つほど抜けてきました。

将来的なゴールの実現性

帰国の際に記したブログに書いたように、僕が掲げている目標の一つは、競技やトレーニングの枠組みを超えた、個人個人が目指すパフォーマンスを追及できる施設を建てる事です(個人的なこだわりで、バスケコート付き)。この目標を考えた時に、土地の広さが魅力の滋賀県が頭三つ抜けました。

「縁もゆかりもなかった」と書きましたが、滋賀県は子供達が生まれたミシガン州と姉妹提携を結んでいます(2018年は、50周年記念の年)。琵琶湖に浮かぶクルーズ船は、その名もMichigan号。頭三つ抜けたところで、このような縁まである滋賀県は、新天地の候補として揺るぎないものとなりました。
(豆知識:TM繋がりのT.M.Revolutionの西川貴教さんも滋賀県出身です。結構嬉しいTM繋がり)

(滋賀県観光協会HP https://www.biwako-visitors.jp/より)

このような経緯があって滋賀県民になり、3か月弱が経ちました。
この場所を選んで良かった、と思う事が沢山ある日々を送っています。