2018年末、「アメリカ生活の軌跡」というタイトルの有料マガジン(¥1,000円)をnoteに投稿しました。13年間のアメリカ生活(+高校と大学生時代)を振り返った14ノート、計11万字強が入っています。(2019年末に、「帰国後ー1年半経って」というエントリーを追加しています)
https://note.mu/yusukenakayama/m/mf46d88d0e4d0
投稿してから一週間強が経ち、あのマガジンを投稿した理由を述べた「はじめにー自己紹介とこのnoteの内容と目的」というノートもマガジン内に納められているため、購入前に確認できない事に気付きました。これはまずいです。
「はじめに~」のノートだけマガジンから抜き出そうかとも思いましたが、それでは既に購入してくれた方に申し訳ないですし、投稿して一週間の間に考えた事もあるので、それを含めて今回のノートを書く事にしました。
あのマガジンには、1983年静岡県に生まれた男が、スラムダンクに出会ってバスケを始め、高校時代に経験した度重なる自身の怪我を通してスポーツ医学に興味を持ち、日本の大学を卒業後アメリカに渡りアスレティックトレーナーの資格を取得、博士号を修めて、NBAで5年間に渡り仕事をして帰ってきた、という話が入っています。
ここに、大好きなバスケを辞めたいと思うほどの高校時代の挫折、どこに向かっているのだろうという大学生ならではの葛藤、英語が話せないままの渡米、度重なるトラブルや帰国の危機、生涯の友人や恩師との出会い、手繰り寄せた運と縁、法廷での結婚、NBAでの仕事や優勝経験、安定した仕事を自ら辞めての帰国などの要素が入り、計11万時を超える文章になりました。
11万字の中にはアメリカ生活を通して記し続けていたブログの引用も多く登場します。これは、当時の雰囲気を一番良く伝えることができる術だからであり、また結果を知っている今の僕による過去の分析本にならないようにするためです。
また、「心構え」「転機」「苦労した事」「学んだ事」をそれぞれのステージの共通項目として設け、物語の羅列にならないように心がけました。
このように、自分の為の記録としてではなく、読んでもらう事を前提に書いたノート達ですが、もともとのきっかけは、アメリカ生活の終盤に「本を書いたらどうだ」と父親に勧められたからという、とても個人的なものでした。勧められた当時は時間的にも精神的にも余裕がなく、行動に移すどころかその意味も測りかねていましたが、実際に帰国した後、その意味を再度考えるようになりました。そこに、僕を良く知る方達からも背中を押されるコメントを頂き、縁と運に恵まれながら自分の直感を信じて選択を重ねて歩んだ道は形にする意味があるだろう、と思うようになりました。
また、帰国後は会う人の多くからアメリカ生活の経験を聞かれるようになり、それならば「これを読んでください」と名刺的に渡せるものがあれば、せっかく会う時間や、コンサルティングとして料金を頂いている時間をより充実したものにできるだろうという思いもあります。有料の名刺ですが、それによって充実させられる時間の価値は1000円はくだらないはずです。
そして、11万字の名刺から僕の経歴や能力に興味を持っていただき、本業の仕事に繋げていく事も当然の願い(狙い)としてあります。
このような思いと共に投稿したのが昨年末の12月31日。それから一週間強の間に思っていた以上の方々に読んでいただいています。「一年の始まりにこの文章に出会えてよかった」「この文章を読まなければ知らない世界がたくさんあった」「今の自分では目標をなにも達成できないと再確認できた内容だった」「圧倒的努力を感じ取った」といった、多くの時間をかけて過去を振り返りまとめた甲斐があったと思う感想を頂いています。本当に嬉しいです。また、購入のみならずサポートまでしてくださった方々、ありがとうございました。今のところ、不評は頂いていませんが、もしあれば正直に伝えていただけたらと思っています。
また、1,000円という値段設定に対しても「もっと価値がある」という嬉しいコメントと共にその理由を聞かれました。確かに、費やした時間は帰国後の執筆時間に加え、13年間のアメリカ生活+αの経験、当時のブログ執筆時間を考えると膨大なものになりますし、僕が積んだ経験にはユニークな価値があると思います。ですが、上記のように個人的な動機や今の仕事に繋げる願い(狙い)もある上に、構成や文章力では専門家には敵いません。そのバランスを考えた結果「少し奮発した昼食一回よりは価値があるはずだろう」という僕なりの理屈に落ち着き、1,000円という値段設定になりました。また、10,000円に設定して5人に読んでもらうよりも、50人に読んでもらいたいという気持ちがあります。
長くなりましたが、有料マガジン「アメリカ生活の軌跡」を投稿した理由でした。
https://note.mu/yusukenakayama/m/mf46d88d0e4d0