JBAスポーツパフォーマンス部会の佐藤晃一氏からの依頼を頂き、
「メディカル・パフォーマンススタッフとしてコーチに知って欲しいこと」と題し
先日行われたJBA S級コーチライセンス講習会にて、お話をさせていただきました。
僕のスケジュールの都合で、東京の本部へ出向く事ができず、カンファレンスプログラムのZoomを用いて、静岡県の山の上と東京を結ぶオンライン講義となりました。
ねらい
アメリカのシステムや文化の見本となる部分を紹介するだけでなく、反面教師とも言える例を交える事により、特定の文化への追従ではなく、科学的な視点と哲学を持っての組織づくりを目指すきっかけとなればという願いを持って講義を構成しました。
7つの項目
上記のねらいを達成すべく、NBAというバスケットボールの組織でも特殊な環境でメディカル・パフォーマンススタッフとして働いてきた経験から、良い組織と文化、そして強いチームを作る上でコーチ陣に考慮していただきたいと思う以下の7項目について話をさせていただきました。
- Be a student (生徒であり続けること)
- Coach as a manager (マネージャーとしてのコーチ)
- Importance of S&C coach in sports teams (S&Cコーチの重要性)
- Get stronger throughout the season (シーズンを通しての身体の強化)
- How to design a week (一週間をどうデザインするか)
- Over-training and under-resting (過剰なトレーニングと休養不足)
- Training variety to avoid over training (トレーニングの多様性)
感想
僕自身も講義を通して参加者のコーチたちに質問をする事によって日本のシステムや文化を学ぶ良い機会となりました。パソコンの画面越しとはいえ、コーチ達からも積極的に質問が出て、また最初の挨拶に大きな声で返事が返ってきたのは嬉しかったです。JBAで働く後輩たちの顔を見る事もでき、立派になったなぁと感慨深くもありました。早く生活の基盤を整えて、積極的に活動の幅を広げていきたいものです。
後記
窓が破れて屋根が飛んでいくかと思いましたが、滞在中の古民家(Airbnb)は無事に台風を耐えきりました。各地での被害が最小限であったことを願います。